商品のストーリー 〜ヒノキ・スギアロマキャンドル編〜
和ろうそくとは、ろうに植物性油脂を用い、芯には和紙やイグサが使用されている、お寺などで使われる日本の伝統的なろうそくです。
兵庫県西宮市にある松本商店さんでは、明治10年創業以来、和ろうそくの製造と販売を行っています。
松本商店さんで製造する和ろうそくは、ハゼの木の油からできた"木ろう"という原料を使用しています。
木ろうは、幼児用のクレヨンや口紅、ハンドクリームなどでも用いられる材料で、どこか懐かしく親しみのある香りがするのが特徴です。
昔ながらの里山の恵みとも言える木ろうですが、実は絶滅の危機にあります。その背景には、ハゼの実を採取する”ちぎり子さん”の減少や、ハゼの木がウルシ科=かぶれるというマイナスのイメージから伐採されるなどといった原因があります。
松本商店さんでは、このような理由から、”木ろうのイメージを変えたい”と考えておりました。
2021年夏、コロナ禍の真っ只中、開業まもないプノントイ代表(吉成)と、和ろうそくの新たな価値を生み出そうとする松本商店代表の松本さんが、生活の木主催の講座で共に学ばせていただいたことがきっかけで、新たな取組みに繋がりました。
それが、Phnom Toiの森の香りと、松本商店のろうそく作りの技術を掛け合わせた、新たな商品開発です。
日本の木の恵みを活かしたアロマキャンドルを作りましょうと提案させていただき、商品開発を行なってきました。
使う精油の種類や配合量を、火をつける前・後の香りの変化などをたしかめながら調整を行い、Phnom Toiの吉野ヒノキ精油、北山スギ精油をそれぞれ配合して、ヒノキアロマキャンドル、スギアロマキャンドルを作りました。
キャンドル台は、箕面・能勢の里山整備から出た、放置されている間伐材(ヒノキ・スギ)を用いることで、キャンドル全体からヒノキ/スギの香りを楽しむことができます。
Phnom Toiと松本商店さんのコラボによって誕生した、里山の恵みがぎゅっと詰まったアロマキャンドルで、少しでもあたたかな時間が生み出せたら幸いです。
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